神無月、
下院
(
すゑ
)
の七日、
病
(
や
)
ましげに
落日
(
いりひ
)
黄ばみて
晩秋の
乾風
(
からかぜ
)
光り、
百舌
(
もず
)
啼かず、木の葉沈まず、
空高き柿の
上枝
(
ほずえ
)
を
実はひとつ赤く落ちたり。
刹那、野を北へ
人霊
(
ひとだま
)
、
鉦
(
かね
)
うちぬ、遠く死の歌。
君死にき、かかる
夕
(
ゆふべ
)
に。
北原白秋の『晩秋』より。大好きな詩です。
というわけで、松下、実は死体。
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